第二話

怪我の回復は順調だったが、ギプスのせいで訓練はおろか事務仕事すら満足に出来ない畑山は退屈だ退屈だと騒いでいるらしい。
歯を磨いたり食事したりするのは、何とか少し回復した左手で時間をかけて済ませていたが、ギプスをしているため湯船に浸かる事も、体を洗うことも出来ない畑山の為に、班の隊員達が二日に一度、交代で畑山を風呂に入れる事にした。
ある日、岡田がシャワーを浴びるため浴室の前に来ると、中から歓声に似たような数人の笑い声と叫ぶ声が聞こえてきた。
まったく、元気なヤツらだな…。
岡田は、微笑ましい思いでその声を聞いていたが、ふとその中に異質な声が混じっているのに気がついた。
「やめてください!」
畑山の声だ…畑山の泣きそうな声が浴室に響いている。
「溜まってるんだろ?ほら、ちょっと洗っただけでこんなになってるじゃねえか?」
それに、からかうような副隊長の声も…。
「べ、別に…溜まってなんかいませんから…」
「だったら、この大きくなってるのは何なんだ?…若いのに、我慢できるわけないだろ?…ほら、遠慮しなくてもいいんだ!出しちまえよ!」
「副隊長、本当に俺大丈夫ですから!…」
「いいって、いいって…」
岡田は思わず浴室の中を覗いた。

と…副隊長が畑山の股間を弄んでいる光景が飛びこんできた。
「はぁっ!も、もう、許してくださいっ… ! 」
「許すも何も、俺はお前のためを思ってやってるんだぞ」
その言葉に、周囲の隊員たちから、どっと笑いが起こる。
「そうそう ! おい畑山、副隊長に抜いてもらえるなんて光栄じゃねぇか」
「早くぶっ放しちまえよ ! 」
調子に乗った隊員たちは、ふたりをとり囲んで野次を飛ばし始めた。
「おい、柏原。お前、コイツの肩を押さえろ。それから小川、お前は足だ ! 」
「了解っ ! 」
指名されたふたりの隊員が、それぞれ畑山の体を押さえ込む。
腕が使えない畑山は、たちまち動きを封じられてしまった。
「あはあぁっ…お、お願いっすからぁ… ! 」
芋虫のように身をくねらせながら懇願する畑山の声に、岡田は思わず助けに入ろうとした。
が…その足は根が生えたように動かなかった。
岡田自身、その光景に激しく興奮していたし、それに…。
畑山のイク時の顔を…見てみたかったのだ…。
副隊長は、畑山のモノの根元をしっかりと握りしめると、泡だらけの手で亀頭をくりくりと撫で回す。
「はあぁぁっ ! あぁーっ ! た、頼んますっ、もう、もう…あはあぁっ ! 」
その攻撃に、畑山はのけ反って大声をあげた。
「ほら、どうだ畑山 ? コレ、いいだろ、ん ? 」
副隊長がにやにや笑いながら畑山に問いかける。
「あぁっ、あっ ! くはあぁっ ! 」
だが畑山は、もう身をくねらせるだけで、まともに声を発する事も出来ないようだ。
「副隊長、ソコ握ってたら、出せないんじゃないっすか ? 」
「バカ。だからいいんじゃねぇか。なぁ、そうだろ、畑山 ? 」
「くはあぁぁっ ! あっ、ああっ ! ああぁーーっ ! 」
すでに畑山のモノは、どす黒く充血し、サツマイモのように不自然に膨れ上がっている。
それまで歓声をあげながら見守っていた隊員たちも、畑山のあまりの乱れっぷりに、いまや黙ってその光景に見入っていた。

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